就労支援について

社会復帰に必要なのは「高度なスキル」?

投稿日時:2023年4月15日 / 更新日時: 2023年4月29日

先日、「5年間ひきこもっていて、外に出る勇気が出ない…」という男性とzoomでお話ししました。

「そうですよね…。」と共感することばかり。

 

ひきこもった経験がないと、想像がつきづらいかもしれないですが、

長く家にいて、人と接する機会が減るとともに、

人と話すだけでも怖くなったり、人の目が気になったり、

 

自分だけが世界から取り残されていくような感覚がします。

 

「大丈夫だから」

「みんな受け入れてくれるから」

 

と言われても、不安しかないんですよね…。

 

ただ、その彼と話している時、1つだけ、「これは共感できないぞ」という所がありました。

 

それは、「社会に戻るには、自分の力では不十分。もっとスキルがあったり、能力がないとダメだ」とお話ししていた点です。

 

“社会に出て働けるようになれるか不安…” という人の多くも、彼と同様に

「何かスキルがないと」

「もっとできるようにならないと」

「自分は優秀じゃないからダメだ…」

と思っているかもしれません。

 

でも、意外と高度なスキルがなくても、生きていくことってできるんです。

 

たとえば、小中学生の時に学んだ勉強・知識だけでできるお仕事もいっぱいあったり、

勉強は苦手でも、愛想の良さがあれば、歓迎される職種があったり、

逆に、コミュニケーションは苦手でも、コツコツしたことができたら輝ける職場があったり…。

 

『適材適所』という言葉がありますが、

自分の特性を見極めて、自分にできること、自分に合う環境を見つけることができたら、

生きづらさ・働きづらさは、大きく改善します。

 

「優秀じゃないからダメ」「〇〇が苦手だからダメ」「〇〇さんのようにできないからダメ」

などと、思い込んでいませんか?

 

世界は広く、いろんな人がいて、いろんな生き方があるので、

思い詰めすぎず、自分にあった道を見つけていきましょう ^ ^

 

Aika.Y

Aika.Y

another try 代表。幼少期にがんで母を亡くし、以降、親戚の家などで過ごす。家から一歩も外に出られず引きこもったり、めずらしい膵臓病になり、「一生働けない」宣告をされた所から社会復帰。現在は広告代理店を経営しながら、"同じように困る人を1人でも減らすこと" を目ざして、日々苦闘中。

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