投稿日時:2022年8月29日 / 更新日時: 2023年2月18日
「働くこと」に疲れたら、「休めば良い」という人がいます。
確かにその通りで、働くことに疲れたと感じる時は、
心と身体がものすごく疲弊しているので、
ゆっくり休んだり、安静にしてリラックスしたりすることが大事です。
無理をして働こうとすると、もっと心と身体に負荷がかかり、
よりダメージを追ってしまうことも、少なくありません。
でも実際のところ、「働かなくて良いよ」「休んで良いよ」と言われて、
本当の意味で、ゆっくり休める人ばかりではないのではないでしょうか。
「来月からの家賃の支払いどうしよう…」
「家族の生活費もかかるし…」
「もし今仕事を辞めて、再就職先は見つかるだろうか…」
「進行中のプロジェクトをどうすれば…」
「せっかくここまで頑張ってきたのに…」
「実家の両親、親戚になんて言えば…」などなど、
いろんな心配事が頭に浮かんで、
“休みたくても休めない人” や “休まなきゃということがストレスになる人” も
少なくないのではないと思います。
私自身がそうで、3年前、膵臓病で2ヶ月ほど入院・手術しないといけない状況になり、
「休まなくちゃいけない」のに、
入院費・治療費のことや、これからの生活のことが気になって、
全然心が休まりませんでした。
「休む!」と決めて、ゆっくりした方が、回復が早いのかもしれないと思いつつ、
いろんな心配事が頭に浮かんで、不安に押しつぶされる毎日。。。
「休むこと」や「リフレッシュすること」を習慣づける大切さを
痛感しました。
もし、当時の自分に言葉をかけるなら…と考えた時、
私が伝えたいなと思うのは、「休んで良いよ」という言葉ではなく、
「いろんな制度があるから大丈夫だよ!」という言葉です。
毎日忙しく働いていた時は全く知らなかったのですが、
日本には、働けない時に使える、いくつかの支援制度があります。
代表的なのは、生活保護制度で、「生活保護」と聞くと、
身構えてしまう人もいるかもしれませんが、生活保護以外にも、いろんな支援制度があります。
「働けない」=「来月から路頭に迷う…」ということにはならずに済むケースが多いです。
<働けない時に使える支援制度>
・傷病手当金
・高額療養費制度
・自立支援医療制度
・生活福祉資金貸付制度
・特別障害者手当
・生活保護
・緊急小口資金/総合支援資金(コロナ影響で仕事を休んだ人、仕事がなくなった人が生活するお金を貸付)
など。
今後の生活が不安な状況で、なかなかゆっくり休めない人も、
「日本にはいろんな支援制度がある」
「相談できる場所がある」
と思えたら、少し気持ちが楽になるかなと思います。
地域の社会福祉協議会や病院のソーシャルワーカーさんなど、
働くのがつらい時に、どんな制度を使ったり、どんな行動をしたりすると良いか、
相談に乗ってくださる方もいるので、
1人で悩みすぎず、情報収集をしてみると安心できるのではないかと思います。
「働くこと」に疲れたら、「生きること」に疲れる前に、休みましょう。
そして、休んだ時にどんな支援制度があるか、どこに相談にいくと良さそうか、調べてみましょう。
人生に訪れる試練は、必ずしもマイナスな事ばかりではなく、
人生を良い方向に転換するチャンスでもあります。
ぜひ、1人で抱え込みすぎず、新しい道を模索していきましょう!
コメント